宜野湾市長は松川正則氏 仲西春雅氏に5239票差 市政を継承へ


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 宮城 久緒
宜野湾市長選に当選し花束を受け取る松川正則氏=30日午後11時23分、宜野湾市普天間

 県知事選に出馬した前職の辞職に伴う宜野湾市長選は9月30日、投開票され、前市政の継承を訴えた無所属新人で前宜野湾市副市長の松川正則氏(65)=自民、公明、維新推薦=が2万6214票を獲得し、初当選を果たした。対立候補となった無所属新人で県高校PTA連合会前会長の仲西春雅氏(57)=社民、共産、社大、自由、国民民主、立民推薦=に5239票差をつけた。

 投票率は64・26%で、16年の68・72%を4・46ポイント下回った。

 松川氏は、県知事選に出馬した前市長の佐喜真淳氏(54)とのセット戦術で、基地跡地利用や子育て、経済振興など佐喜真市政の実績を強調し、市政の継承を掲げたことが奏功した。

 辺野古移設の賛否については明言を避けたものの、普天間の一日も早い閉鎖返還や危険性の除去を訴えたことも支持を広げた。

 仲西氏は候補者人選の難航による出遅れが響いた。

 宜野湾市の当日有権者数は7万5415人(男性3万6128人、女性3万9287人)。【琉球新報電子版】