沖縄担当相に就任した宮腰光寛氏はこんな人 第4次安倍内閣


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宮腰光寛沖縄担当相

 【東京】沖縄担当相に就任した宮腰光寛氏は2日夜に開いた就任後初の会見で「沖縄が日本経済再生のけん引役となるよう国家戦略として沖縄振興を積極的に推進する」と意気込みを語った。振興策と基地のリンク論については「予算とは直接リンクしない」と強調した。

 9月30日の県知事選で玉城デニー氏が当選したことについては「新知事が沖縄の一層の発展に取り組むことを期待したい。新知事、市町村長の意見を伺いながら、必要な予算をしっかり確保できるよう取り組む」と語った。

 また、沖縄のシンボルとしてサトウキビと琉球泡盛を挙げた上で、これまでもサトウキビの増産や泡盛の輸出拡大に取り組んできたことを説明。「そういったシンボルや島ごとの特産品を、しっかり沖縄の外にも打って出ることができるよう、沖縄の優位性を生かしながらしっかり後押ししたい」と強調した。

<宮腰氏人物像>有人離島制覇の沖縄通、農政も

 【東京】沖縄担当相に就いた宮腰光寛氏は「沖縄の有人離島は全て回った」ほどの“沖縄通”だ。衆院富山2区選出で当選8回。これまで幾度となく入閣が取り沙汰されてきたが、今回、満を持しての初入閣となる。

 農政通としても知られ、沖縄農業にも造詣が深い。

国から交付金を受けているサトウキビ栽培について「増産に上限はない」と語り、これまでに緊急事態に対応したセーフティーネット「さとうきび増産基金」の創設にも携わった。県内農業団体からも入閣に期待の声が上がっていた。

 毎日の晩酌は琉球泡盛というほど泡盛ファンでもある。首相補佐官として「琉球泡盛海外輸出プロジェクト」を立ち上げるなど地場産業の活性化に精力的だ。