HYらしさ、沖縄色で演出 全国ツアー始動 宜野湾でファンと絆深める


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 沖縄県うるま市出身のバンドHYの47都道府県を巡る全国ツアー「HY STORY TOUR ~うさがみそーれ めんそーれ そーれそれそれ ゆくいみそーれ~」がバンド結成記念日の9月22日、宜野湾市海浜公園屋外劇場から始まった。ファン投票で選ばれた曲を収録したベストアルバム「STORY」の中から歌い、ファンとの距離を縮めて絆を深めるHYらしさあふれるライブだった。

 会場には県内外から多くのファンが詰め掛け、夕日と月明かり、オレンジ色に輝く海を背に、ライブを楽しんだ。

 雨上がりの湿気が漂う中でHYの新里英之(ギター・ボーカル)、名嘉俊(ドラム)、許田信介(ベース)、仲宗根泉(キーボード・ボーカル)、宮里悠平(ギター)がステージに登場した。5人は恋愛、友情、失恋など、それぞれ曲の表情に合わせて歌を届けた。

 「AM11:00」では新里の爽やかな歌声と、仲宗根のしっとりとした歌声が交わり、観客をうっとりさせた。名嘉がリズミカルなラップとドラムで盛り上げた。

 「366日」では、仲宗根が情熱的な声で力を込めて歌い、観客の涙を誘った。ライブでは毎回欠かさず披露する代表曲「ホワイトビーチ」ではファンと一体感を示した。

 HYライブの名物で仲宗根が担当する「イーズーコーナー」では、メンバーのキャラクターに合わせてインパクトのある寸劇を披露し、笑いを取った。

 そのほか「トゥータン」「隆福丸」「モノクロ」などを次々に歌い、カチャーシーを踊りながら歌ったり琉球國祭り太鼓と共演したりと、沖縄色に染めた演出もHYらしさを感じさせた。

 来年3月23日に宜野湾市の沖縄コンベンションセンター展示棟でツアーファイナルを行う。
 (金城実倫)