21日投開票の那覇市長選挙に立候補を表明している無所属現職の城間幹子氏(67)が10日、那覇市のホテルサンパレス球陽館で市長選に向けた政策を発表した。城間氏は中学3年までの子ども医療費の無償化や幼児教育の無償化など、市政運営の柱とする子育て政策を中心に約180項目の施策を掲げた。
城間氏は、支援を必要とする児童に適切な支援策を整える「子ども家庭総合支援拠点」の設置や、市独自で保育士の処遇改善にも取り組むとした。
那覇市与儀の現市民会館敷地について「新真和志支所や療育センター、中央公民館・図書館などの機能を集積し、保健所と連携した地区を形成する」と述べた。真和志地域への次世代型路面電車(LRT)などの導入を検討する考えを示した。
協働のまちづくりについて、新たな地域コミュニティーとして小学校単位で設置を進めている「校区まちづくり協議会」の市内全小学校への設置に取り組むとした。経済政策では、中心商店街のアーケード再整備の支援制度創設と中小企業の支援を掲げた。
基地問題については「自立の阻害要因でしかない新たな米軍基地建設に反対する」との見解を述べた。4日に就任した玉城デニー知事について「共通する部分は連携したい」と話した。
城間氏は「1期4年で積み上げてきた政策を次は細やかな、温かな施策に転換していきたいと考えている」と2期目に挑む思いを改めて語った。