[政策比較~2018年那覇市長選~]暮らし・行財政


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デイサービス充実 城間氏
特養ホームを拡充 翁長氏

 市民の暮らし向上や行財政改革など、生活に直結する政策について、現職の城間幹子氏、新人で前県議の翁長政俊氏は、ともに独自の政策を打ち出した。高齢者支援策、行財政改革への考えなどに違いがあった。

 那覇市の高齢化率は2025年度には24・6%に達し、市民の4人に1人が65歳以上の高齢者になると見込まれる。高齢者への施策について、城間氏は「福祉バス運行、ふれあいデイサービスの充実」を進める考え。翁長氏は「特別養護老人ホーム整備計画拡充で安心の街」を掲げた。

 市は性的少数者(LGBT)の生きやすい社会実現を目指す「性の多様性を尊重する都市・なは宣言(レインボーなは宣言)」を打ち出している。性の多様性に関して、城間氏は「LGBTの理解を深め、人権尊重の意識啓発」、翁長氏は「LGBTへの理解促進で誰もが住みよい街」を掲げるなど、LGBTへの理解を広げる考えで一致した。

 防災施策について、城間氏は「消防力強化・自主防災組織や防災士の育成」を打ち出した。一方、翁長氏は「災害避難体制の強化、全ての学校校舎耐震化」を掲げた。行財政改革に関する政策について、城間氏は「歳入確保、歳出抑制など経営改革の徹底」を打ち出した。翁長氏は「市長の給与カットで身を切る改革」を訴えた。