友利円盤V 39メートル14 全国ジュニア・中2日本記録


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 陸上の第49回ジュニアオリンピック大会は13日、横浜市の日産スタジアムであり、ABC共通女子円盤投げの友利晟弓(伊良波中2年)が、中学2年の日本歴代1位となる39メートル14を投げて頂点に立った。

 同時に、自らが持つ県中学記録も更新した。

 昨年の第48回大会は、中1の日本歴代1位となる36メートル34で準優勝した。

 今大会は最後の6投目で記録を塗り替える、逆転優勝だった。

 友利は「(調子の)上がり下がりが激しい時もあったが、とてもうれしい。目標の40メートル台に早く乗せたい」と意欲を語った。

◇女王 狙うは50メートル 勝負強さと練習 武器に

 ABC女子共通円盤投げ決勝で、友利晟弓(伊良波2年)は最終投てきを残して36メートル台で3位につけていた。6月に出した県中新の38メートル86にもまだ遠い。「絶対できる」と周囲の励ましを得た6投目。リリース前、左足を踏み込んで体を回転させる途中で右足が着地する際のパワーポジションで「力をためて」、一気に放った。円盤は中学2年の日本歴代1位と、2度目の県中新となる39メートル14まで跳んだ。目標の40メートルには届かなかったが、「本当にうれしい」とはにかんだ。

 大舞台であるほど、「周囲の声を力に変えることができる」(外間龍監督)強心臓。2位に75センチ差をつけての頂点にも、「投げるなら40メートル。やるなら県中新」とすぐ上を向くのはいつも通りだ。終盤に尻上がりにできる勝負強さも、「自然と体がそうなってる」と大きな武器にする。

 パワーポジションで「ためをつくる」よう心掛けてきた練習がうまくいった。県内で投てきをする高校生らとの合同練習に小5から参加し、腕を磨く。中3を迎えるまでの40メートル超えを掲げ、「もっと体力を付ける」と脚力を中心にさらに鍛え上げていく。

 そして、44メートル57の日本中学記録更新へ。と思いきや、円盤女王は「中学卒業までに50メートル近く、投げたい」。もっと遠くへと高みを見据える。