沖縄県高校新人体育大会は14日、県内各地で行い、弓道は女子小禄の具志堅百音(2年)と、男子興南の蓮尾摩那斗(1年)が、個人と団体で2冠を獲得した。団体優勝の男子・興南、女子・小禄はともに2連覇で、興南は12回目、小禄は8回目の頂点だった。団体と個人の上位3位までは、九州新人選手権(11月3、4日、宮崎)への出場権を得た。
テニスは男女の団体Bブロック決勝を行い、男子は具志川商業が2―1で宮古総実を下し、優勝した。女子は糸満が知念を2―0で破り、栄光をつかんだ。団体Aブロック男子は沖縄尚学、沖縄工業、興南、首里が4強入りした。同女子は準決勝まで行い、沖縄尚学と小禄が勝利し、15日の決勝へ駒を進めた。
◆日頃の努力 結実/具志堅、重圧に負けず
優勝した後でも普段は「エース級じゃない」と自信なさ気に話す具志堅百音(小禄2年)だが、「チームのために」とこの日はより奮起した。
団体決勝は2中で優勝に貢献、勢いそのままに個人も頂点に立ち、2冠を獲得した。平良秀史監督は「本当に真面目で頑張り屋さん。日頃の積み重ねが優勝につながった」と当然の結果と言いたそうな表情で、具志堅の実力に太鼓判を押した。
団体は連覇へのプレッシャーもあったが、「みんなのために頑張りたい」と緊張をはねのけた。課題の先手が横に振れる癖も意識して直し、常に良い射形をイメージできた。団体決勝は4射中2中で優勝に貢献し、続く個人戦への弾みをつけた。
3人残った個人決勝は、「とにかくきれいな引きを意識した」1射目が、しっかり的を射抜く。ほか2人が外し、優勝が決まると、観客席から見守っていたチームメートは「やったー」と喜んだ。
団体、個人とも出場する九州の舞台へ向け、「チーム全体で勝つことができた。個人では今大会で駄目だった点を改善して臨みたい」と慢心はなく、先を見据える。
(喜屋武研伍)