こんな18歳でした 那覇市長選候補者2人 新有権者にメッセージ


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(左から)18歳のころの翁長政俊さん(提供)。18歳のころの城間幹子さん(提供)

 21日投開票の那覇市長選挙で、支持拡大に市内各地を走り回る翁長政俊さん(69)と城間幹子さん(67)。今回初めて那覇市長選挙に1票を投じる18歳の有権者と同年齢の頃、2人は何を思い、考えていたのか。18歳の若者に向けたメッセージを寄せてもらった。
 (’18那覇市長選取材班)

◆翁長さん 成長を求めて上京/夢と目標持ち歩もう

 7歳のころに父親を亡くした翁長政俊さんは、母子家庭で育った。翁長さんは「決して裕福ではない家庭だったが、母は私たち子どもたちを愛してくれた」と思い返す。

 多少やんちゃだったという18歳のころ。大きな事を成し遂げる人物になりたいと思っていた翁長さんの夢は東京に出ること。「沖縄の外の世界を見て自分をもっと成長させてみたい」。浦添高校卒業後に上京。母の死で一度沖縄に戻ったが、後に駒沢大学に進学した。

 今回初めて投票に行く18歳の有権者に翁長さんは「夢と目標を持って生きてほしいと思います。人生では必ず転機になる出来事と転機になる人物に出会う機会があります。チャンスを見逃すことなく人生を思う存分に歩んでほしいです」とメッセージを寄せた。

◆城間さん 教員目指し宮城へ/行き先自分で決める

 那覇高校の3年生だった18歳のころ、城間さんは教師になろうと決めていた。「人の心の動きや考え方に関心があった。揺れながらも心が大きく成長する時期に関わりたい」と中学校教師を目指していた。

 大学受験の前年に父が亡くなった。大学進学は県内か県外で迷ったが、行きたかった宮城県の宮城教育大学に進学を決めた。母が保育士として働き、進学した城間さんもバイトで学費を稼いだ。「苦学生でした」と振り返る。

 今回初めて投票に行く18歳の有権者に、城間さんは「大きな夢と希望、一方で大海原に浮かぶ木の葉のような不安…。しかし行く先は自分で決める。自分が決める。機会はいくらでもあります。Get a chance!」とメッセージを寄せた。