政治
那覇市長選 10・21

那覇市長選候補者インタビュー

(左から)翁長 政俊氏、城間 幹子氏

 21日投開票の那覇市長選は20日が選挙戦の最終日となる。市長選に立候補している無所属新人で前県議の翁長政俊氏(69)=自民、公明、維新、希望推薦、無所属現職の城間幹子氏(67)に、選挙戦の手応えや争点、有権者への訴えを聞いた。 (’18那覇市長選取材班)


 

翁長 政俊氏/軍港移設し産業振興

 ―選挙戦の争点は。

 「私と現職市長との政策実現力の違いが争点だ。財政的裏付けをつくって政策を実現し、市民サービスにつなげるのが通常だ。新しい政策を打つために予算が必要となるが、現市長には予算確保のチャレンジが見えない。現市政の政治について市民から(現市長は)『具体的に何をしているのか』『市長の顔が見えない』という声も聞こえる」

 ―重点政策は。

 「子育てについて、給食費、18歳までの医療費の無償化を実現し、子育て環境の改善につなげる。また、教育クーポンを導入したい。財政力に差があるからといって子どもの教育機会が失われてはいけない」

 「那覇軍港について、(移設先の)位置を早めに決める。現在は那覇港の民港整備が遅れている。第2クルーズ船バースの整備も軍港の問題に関わる。沖縄に入る物資の97%が港経由なので、産業の大動脈だ。大動脈の付け根をしっかり整備しなければ産業が成り立たない」

 ―選挙戦の手応えは。

 「県知事選後の10月1日から実質的に始まり、超短期決戦の戦いだが、手応えはいい。手を振る方も増えている。選挙に関心の薄い人たちにアピールできる政策を届けたい」

 「地域に何が足りなくて、何が必要かを訴えることが大事だ。真和志南部はモノレール沿線にないので、交通弱者が不便をしている。コミュニティーバスを走らせ、乗り合いタクシーの無料化も進めたい。交渉力を発揮して必要な予算を取っていく。首里の地域では、円覚寺や中城御殿、御茶屋御殿も再建する。尚家の2万点以上の宝物を常設展示できる博物館を造りたい。那覇市を俯瞰(ふかん)し地域に必要なものを総合すると、那覇市の立体図が見えてくる。那覇市を国際観光文化都市にしていきたい」

 ―有権者への訴えは。

 「現市政で成果らしい成果は何も出ていない。一括交付金も減らした。もっと予算を大事に使うべきだ。行財政改革を進め、市長給与のカットで身を切る改革をする。捻出した予算で市民サービスを向上させる」

   ◇  ◇  ◇

城間 幹子氏/協働で子育てを支援

 ―選挙選の争点は。

 「翁長雄志前市長からバトンを受け取って、1期4年、協働によるまちづくりや子育て施策、経済振興策を進めた。今回の選挙は城間市政を継続するかどうかが問われている」

 「玉城デニー知事と共に連携しながら風格ある県都那覇市のかじを取るために誰が市長としてふさわしいのか、選択する選挙でもある。基地のない平和で豊かな沖縄の姿を選ぶのかどうかというところも問われている選挙だと思う」

 ―重点政策は。

 「1期目に取り組んできた子育て支援、経済施策をさらに進めていく。土台をつくった協働によるまちづくりをさらに推進していく。子ども医療費の無償化を中学校3年まで拡充する。幼児教育の無償化、県と連携して保育料の無料化を推進し、子育て世代の負担を軽減する」

 「経済面ではアーケードの再整備で支援制度を創設していきたい。新真和志支所を含む複合施設建設やLRTなどの次世代型交通システム導入を検討する」

 ―選挙選の手応えは。

 「教育や子育ての政策が浸透しているという手応えがある。若い世代の女性からの反応が特に良い」

 「翁長前知事の遺志を継ぐ玉城知事と連携していくのは、城間市政だということが市民の皆さまに広がっている」

 ―有権者への訴えは。

 「市民、女性、教育分野の経歴を生かした目線で、市民の生活、福祉、幸せのためにきめ細やかな施策を展開していきたい。次の4年間で市制100周年を迎える。市民こぞってお祝いできるように準備も進める。これからもいつまでも住んでいたいと思える那覇市を市民と共に、あなたと共につくり上げたい」

 「平和で誇りある豊かな沖縄を掲げる玉城知事と連携しながら、沖縄の自立経済に向けて県内の市町村をリードするフロントランナーとしての役割を果たしていきたい」

 「選挙権を初めて持った若い人たちに政治は身近であると感じてほしい。これからの若者が那覇市を、沖縄県をつくっていく」