キングス、大阪に快勝 81―48 Bリーグ第8戦


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは24日、沖縄市体育館で大阪エヴェッサと今季第8戦を行い、81―48で勝利した。通算成績は7勝1敗となった。次戦は26、27の両日、沖縄市体育館で川崎ブレイブサンダースと対戦する。

 【評】序盤から大阪のミスを速攻につなげて得点した。さらにジェフ・エアーズが外角弾を的確に沈めてペースをつかみ、40―21と主導権を握った。後半の入りはミスも出たが、泥臭い守備で追い上げを阻止しつつ、精度の高い3点弾で振り切った。

▽Bリーグ1部(沖縄市体育館、3146人)
琉球(7勝1敗)
 81―48(19―9,21―12,21―14,20―13
大阪(4勝4敗)

◆勝ったが反省多い

 佐々宜央HC(キングス)の話 けが人がいる大阪としては厳しい状況で、こちらは自ら崩れないように慎重にいった。勝ちはしたが、並里成がいない時間帯で攻撃が単発になってしまい、反省が多い試合だった。

◆難しいゲームだった

 穂坂健祐HC(大阪)の話 難しいゲームだった。それに尽きる。キングスのピック&ロールに3、4人でヘルプにいってギャップを作られ、外から打たれた。

◆高精度の3点弾で圧倒

 キングスが強みとする外からの3点弾が勝利を呼んだ。全員で28本中13本を決め、その成功率は46・4%。高精度の長距離砲で西地区の宿敵・大阪を陥落させた。3点弾4本を含むチーム最多の19得点を挙げたジェフ・エアーズは「仲間がチームルールを遂行し、いいパスを回してくれた。さらに、大好きなこのホームの雰囲気が自分の調子を上げてくれた」と、応援に感謝した。

 キングスは第1クオーター(Q)からうまくボールを回して外にスペースをつくると、アイラ・ブラウンやエアーズが3点弾を沈め、主導権をつかんだ。

 第2Qはソフトに入って2点差まで詰められたが、タイムアウトで修正。攻撃は「皆が『俺が』となって単発だった」(佐々)と、タフショットやミスもあったが、橋本竜馬や田代直希が汚名返上の泥臭いプレーで大阪の追撃を止めた。

 後半にもミスはあったが、しつこくつなぐ攻撃から寒竹隼人が「めっちゃうれしい」ホーム初得点で観客を沸かせた。

 大阪に快勝したキングスは26日から川崎とホーム2連戦に挑む。エアーズは「相手を分析し、プロとして守備で遂行力を発揮し、2日間を戦い抜きたい」と、意気込んだ。
(嘉陽拓也)