闘犬ピットブル不明で登下校不安 糸満・真壁小、米須小


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闘犬が行方不明になり、子どもを迎えに来る保護者の姿が目立った=25日、糸満市の真壁小学校

 【糸満】沖縄県糸満市摩文仁の空き地で飼育されていた体長約1メートルの闘犬アメリカン・ピットブルテリア1匹が行方不明になっていることで25日、市立真壁小学校では、集団下校する子どもたちや、子どもを迎えに来る保護者たちの姿が目立った。保護者は「安心して学校に送り出すことができない」と不安を口にした。

 25日、真壁小へ小学2年生と4年生の息子2人を迎えに来た大城美佐子さん(33)は「早く捕まらないと、安心して通学させられない。送迎は大変だけど、1人で帰すこともできない」と話した。校門付近では複数の教師が、1人で帰らないよう子どもたちに集団下校を呼び掛ける姿もあった。

 同校には24日、市教育委員会から闘犬の行方不明について一報が入り、この日は保護者に子どもを迎えに来るよう協力を求めた。25日からの登下校の送迎は、保護者の判断に任せている。

 市立米須小でも24日、摩文仁に近い大度方面に住む児童の保護者に個別に連絡し、学校に迎えに来るよう協力を求めた。その他の児童は集団下校させた。保護者には注意喚起のメールを送り、25日は授業参観だったため、教室の前に同じ犬種の写真を貼って「見つけたら近づかないように」と注意喚起を促した。