朝水揚げされたばかりの生鮮マグロの解体ショー 那覇市の小学校


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マグロの解体実演を興味津々に見詰める児童ら=25日、那覇市の曙小学校

 沖縄県那覇市の市魚で、県の拠点産地にも認定されているマグロを広く知ってもらおうと、市商工農水課は25日、市立曙小学校(真喜志昇校長)でマグロの解体実演と料理教室の特別授業を行った。6年生の児童ら約50人がマグロを使った料理に挑戦し、地元で水揚げされたマグロに舌鼓を打った。

 2016年に那覇市の泊漁港で水揚げされたマグロは4807トンで、県内のマグロ水揚げ量の48%を占める。泊で水揚げされるマグロは、沖縄近海で取れ、生のまま移送する生鮮マグロ。冷凍と違い、熟成される期間が長いため、味がしっかりしていることが特徴だ。

 授業では朝に水揚げされたばかりの30キロのメバチマグロが用意された。仲買・卸業マルサンの平良聖代表が見事な手さばきで5枚に下ろすと、生徒らは身を乗り出し「おいしそう」「食べたい」と歓声を上げた。平良代表は「血合いは鉄分が多い」「白いところは魚の脂」などと解説。「地元でもおいしい魚が取れる。バランスよく食べて大きくなって」と呼び掛けた。

 マグロの刺し身を頬張った眞喜志未結さん(12)は「おいしい。毎日食べたい」と笑顔を見せた。真喜志校長は「地域で生鮮マグロが水揚げされることを知って、誇りに思ってほしい」と話した。

 授業では、食生活改善推進員による料理教室もあり、児童らはマグロと島野菜を焼いた「島野菜マグロぎゅうぎゅう焼き」などを作った。