【浦添】浦添市の浦添運動公園(ANA SPORTS PARK 浦添)内の広場に除草剤がまかれていた問題で、浦添市内の別の公園でも周辺住民への事前の周知がないまま除草剤が散布されていたことが31日、分かった。浦添市などによると、散布されたのは除草剤「グリホエース」で、9月21日に市宮城の「ひまわり公園」のフェンスで囲われている斜面に散布された。1日に松本哲治市長らが会見し、一連の除草剤散布の経緯や今後の安全対策などについて発表する。
浦添市が浦添運動公園での農薬散布を受け、市内107カ所の公園を指定管理している浦添公園管理共同企業体に農薬散布の有無について確認したところ、同団体からひまわり公園で散布したとの報告があった。
浦添運動公園を除く市内の公園を所管する市ちゅらまち推進課は「グリホエースは県の道路除草マニュアルで安全とされているが、今後は使用しないように指示した」とした。公園での除草剤の取り扱いについては公園の管理仕様書などに明記しておらず、同課は「今後整理しなければいけない」としている。
浦添公園管理共同企業体は本紙取材に「通常は人が入らない場所なので除草剤をまいたが、枯れ葉剤の問題などで除草剤について一般の人は敏感になっており、(散布は)好ましくなかった」と話した。作業員はマスクを着用して散布作業をしたが、周辺住民には周知していなかったという。同企業体は「反省している。今後はこれまで通り刈り込みたい」と述べた。