沖縄県浦添運動公園内の広場で除草剤が散布されていた問題で、小学校周辺など浦添市内の複数の公園の敷地内で除草剤が散布されていたことが3日までに分かった。周辺の住民への事前周知や立ち入り制限などの措置は取られていなかった。浦添運動公園を含め、今年に入って除草剤が散布された浦添市内の公園は少なくとも約10カ所に上るとみられる。公園を所管する市は除草剤散布の事実を把握していなかった。
浦添市は市内107カ所の公園について過去にさかのぼって除草剤散布の有無を調査するとしている。しかし、指定管理者関係者によると、除草剤散布について作業日報などに記録しておらず、全容の把握は厳しい見通しだ。
関係者によると、今年に入って除草剤が散布されたのは大宮公園、内間東公園、カルチャーパーク、大平小公園、勢理客小公園、組踊公園、伊祖公園などの敷地。遊歩道の植栽帯や拝所周辺などで6~8月ごろの期間に1回から複数回にわたって散布されたという。市は公園管理の仕様書で草や芝について手刈りや機械刈りを使用すると定めているが、除草剤についての記載はない。