米軍HH60 飛行再開 衝突後初、地元通知なし 嘉手納


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衝突事故後、初めて飛行を再開したHH60ヘリコプター=6日午後0時50分、米軍嘉手納基地(読者提供)

 【中部】10月9日に米軍嘉手納基地内の誘導路を走行中に衝突事故を起こした米海軍のHH60Hヘリ2機の同型機1機が6日午後0時50分、同基地を離陸した。事故後初の飛行とみられる。同型機はうるま市方向へ飛び立った。事故機の2機は格納庫にある。地元自治体には事故に関する通知はもとより飛行再開の通知もなかった。米海軍安全センターは事故の規模を被害総額が200万ドル以上の重大な「クラスA」に分類している。沖縄防衛局は事故原因を把握していないとしつつも、「公共の安全・環境に影響を及ぼさない基地内で発生した事案に関しては、通知は義務付けられていないと認識している」と本紙取材に答えた。防衛局にも飛行再開の通知はなかった。

 HH60Hヘリは米カリフォルニア州のノースアイランド海軍基地所属で、2016年6月ごろから嘉手納基地に飛来している。8月17日には船が航行していた読谷村都屋の提供水域外で兵員のつり下げ訓練を実施した。
 9月18日と同20日夜には嘉手納基地内で降下訓練をしていた。