【豊見城】沖縄県豊見城市与根のしおさい公園で10月23日に市の指定管理者の職員が禁止されている除草剤を誤って散布していたことが6日までに分かった。市内に42ある都市公園の管理方法を定めた仕様書は、除草剤の使用を禁止している。市の担当者は6日、本紙取材に「市に管理責任がある。再発防止のため指定管理者をしっかり指導していく」と話した。市は今後、公園に看板を設置し、利用者に除草剤の使用を周知し謝罪する。
散布されたのはグリホサートという成分が使われた除草剤「スーパーグリホ」。県が定める「県沿道景観向上技術ガイドライン」では安全性が認められており、人体や動物、土壌への影響はないとする。
市によると、散布した職員は除草剤の使用が禁止されていることを知らなかったという。散布作業中に職員の上司が気付き、散布された部分の草を刈る対応をした。しかし、公園ののり面約900平方メートルに散布されていた。
本紙が11月2日に除草剤の使用の有無を確認した際、市は「使用していない」と回答していた。「散布の事実が確認された以上、しっかり公表したい」と回答を修正した。