休職3人の退職手続き 羽地漁協、本人同意得ず


社会
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 【北部】複数の口座が差し押さえられ、事務を担う全職員3人が休んでいる羽地漁協(名護市)で、組合長が3人の同意を得ないまま退職手続きを進めていることが9日、分かった。職員は退職願を提出していない。職員3人が本紙取材に答えた。

 休職について職員3人は「一部役員と組合員から業務を巡って何度も重圧をかけられ、働くことができなくなった」と話した。一方、組合長は「職員と連絡が取れないので退職の手続きを進めた」としている。

 職員3人が出勤しなかったのは2日から。組合長は6日から退職の手続きを始めた。同日、ハローワークから3人に雇用保険の資格喪失届についての問い合わせがあり、退職手続きが進められていることを知ったという。ハローワークからは、資格喪失届に不備があるとして受理していないとの説明があった。健康保険と厚生年金については10月31日付で脱退となった。

 3人は「職務を果たす覚悟だったが、一部の組合員からの重圧で精神的に耐えられなかった。他の組合員に迷惑をかけてしまい申し訳なく思う」と話した。