FC琉球 大敗 サッカーJ3第31節


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 サッカーの明治安田J3第31節は11日、J2昇格とJ3優勝を前節で決めたFC琉球が大阪府のヤンマースタジアム長居でセレッソ大阪U―23と対戦し、0―6で大敗した。戦績は19勝6分け5敗で勝ち点は63のまま。琉球は立ち上がりから動きが硬く、ミスからC大阪U―23に失点を許した。その後も運動量のある相手に主導権をなかなか奪えず、リードを広げられていった。琉球の次戦は23日午後3時から、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでSC相模原を迎え撃つ。今季最後のホーム戦で、ホーム無敗のままリーグを終えられるか大事なゲームとなる。

(2)ヤンマー(C大阪U―23 1勝1分け)

C大23 12勝7分け10敗(43)
6―0(3―0,3―0
琉球 19勝6分け5敗(63)

▽得点者 【C】 中島2(6)船木(2)斧沢(4)米沢2(12)
▽観客 1012人

◆得るものなし

 金鍾成監督(FC琉球)の話 (きょうの内容は)ある程度固定されたメンバーで戦ってきた結果だった。得るものはなかった。サポーターの前で、ベストを尽くして良いゲームをするという姿勢を持ちながら、次に臨みたい。

◆攻撃 効果的に

 大熊裕一監督(セレッソ大阪U―23)の話 よく0点で抑えられたなと思う。非常に意識を高く守備をしていて、効果的に攻撃もできている。今日みたいなゲームができるように、これからもトレーニングしていきたい。

◆C大阪U―23に0―6 持ち味 影潜める

ドリブルで切り込み、シュートを放つFC琉球の金成純(手前左)=11日、大阪府のヤンマースタジアム長居(喜屋武研伍撮影)

 J2昇格とJ3優勝の決め手となった超攻撃的サッカーは影を潜め、FC琉球は中盤でボールを奪われ、カウンターから何度も失点を許した。今季最多失点の0―6での大敗。来季のJ2を見据え、メンバーの総合力アップを狙い、これまで控えだった選手を投入する布陣だったが、金鍾成監督は「優勝よりも何よりも、大切なものを失ってしまいそうなゲームだった」と声を落とした。

 前節の群馬戦からスターティングメンバーを6人交代し臨んだ。だが調整期間も短い、即成のチームで「気持ちの面で入りが悪かった」(朴利基)。動きが硬く、パスがつながらなかった。運動量のあるC大阪U―23に攻め込まれ、前半30分までに3失点と苦しい展開になった。

 後半に入っても流れは変わらず、再び序盤に3失点。リーグ王者の姿は見られない内容だった。

 しかし、主力メンバーのDF増谷幸祐やMF中川風希らが加わると、少しずつパスがつながり、攻撃の形ができてきた。サイド攻撃や中央からの縦パスから、金成純や高柳昌賢らが良い形でシュートを放つも、堅守に阻まれゴールは遠かった。

 23日は今季最後のホーム戦で、相模原を迎える。今節でゲームキャプテンを任された朴は「しっかり切り替えて、勝ってホーム無敗記録のまま終わりたい」と必勝を誓った。
 (喜屋武研伍)