沖縄県ではしか確認 発生報告は5月以来、患者は累計102人に


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 沖縄県地域保健課は12日、40代の女性1人に麻疹(はしか)の感染が確認されたと発表した。県内ではことし3月から5月にかけてはしかが流行し、6月に終息宣言が出されていた。県内での発生報告は5月以来。ことしの患者は計102人となった。

 同課によると、女性は本島南部在住。10月30日に発熱し、11月6日に目の充血や発疹が現れ医療機関を受診した。医療機関の検査ではしかと判明した。女性のワクチン接種歴は1回だった。南部保健所が女性の家族や職場関係者の健康状態を確認している。

 県は6月の終息宣言時には患者は計99人としていたが、その後精査した結果、医療機関で医師がはしかと診断したケースが他に2人いたことも分かった。3~5月の流行期間中の患者は計101人だった。県内では風疹の発生も確認されている。県の担当者は風疹とはしかの混合ワクチン(MRワクチン)の接種が重要だとし、定期予防接種を受けるよう呼び掛けている。