経済

29歳 養鶏場経営者の挑戦 甘いブランド卵 おしゃれにかっこよく

 29歳の若手経営者、ノーマン裕太ウエイン代表が自社ブランドを高めるために奮闘している。昨年1月に徳森養鶏場(うるま市)を創業者の祖父から引き継ぎ、自社ブランドの鶏卵「くがにたまご」を開発した。紙の素材のパッケージで販売して他製品との差別化を図っているほか、くがにたまごを使った商品開発にも力を入れている。


くがにたまごをPRする徳森養鶏場のノーマン裕太ウエイン代表=14日、那覇市のスタジオマリアンヌ

 くがにたまごは、うるま市の特産品「黄金芋」を混ぜた餌で育った鶏が産んだ卵で、11月から本格的に販売している。黄金芋は伊計島で生産しており、年間を通じて安定的に調達できることから飼料に選定した。農家が処理に困っている規格外の黄金芋を活用している。黄金芋を飼料に使うことで卵に甘さが出て、黄身の色も良くなるという。

 養鶏場にいる3万羽のうち6~7千羽を、くがにたまごを産む鶏として育てている。鶏糞を農家に販売し、飼料の循環再生を進めることも考えている。

 パッケージは海外で主流となっている紙の素材を取り入れた。ノーマン代表の父親が米国出身で「自分自身のルーツと結び付けたかった」と語る。会社の創業年やレトロな文字を組み入れたロゴマークも描かれており「おしゃれに見せたいと思った」と強調する。

 くがにたまごを使った商品の開発も進めている。第1弾として、農作物の生産や加工・販売を手掛ける黄金茶屋(うるま市)と共同で「美らスイートポテトタルト」を開発した。くがにたまごやタルトは、農水産物に特化した直売所「うるマルシェ」などで販売している。ノーマン代表は「黄金の卵スープやお菓子などいろんな商品を開発したい」と意欲を見せる。

 今年からうるま市内の給食センター5カ所に、くがにたまごとレギュラー卵を提供するなど、着実に販路を広げている。使われていない養鶏場を再び整備し、鶏の数を2倍以上の6万5千羽まで増やすことも目標にしている。ノーマン代表は「祖父がこれまで築いてきたものをもっと広めたい。若い今だからこそできることをし、おしゃれさやかっこよさをアピールしたい」と話した。

 くがにたまごは10個パックで税込み280円。ボックスタイプでも販売している。

 問い合わせは徳森養鶏場(電話)090(1945)0263。