布団洗濯で細菌除去 検証、生存15%まで減少 琉球大学とランドリージロー


社会
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布団を洗濯することによる効果を発表した野村紘史代表(左)と森下洋次郎社長=14日、県庁

 琉球大学発のベンチャー企業グランセル(西原町、野村紘史代表)と、布団の洗濯が行えるコインランドリー「フトン巻きのジロー」を展開するランドリージロー(南風原町、森下洋次郎社長)は14日、布団を洗濯することによる効果の検証結果を報告した。医師でもある野村代表が科学的な検証を行った結果、布団を洗濯することで一般細菌や真菌、アレルギーの原因などを除去できることが明らかになったという。

 野村代表は天日干しと洗濯を行い、布団に付着している一般細菌や真菌などがどのように変化するか検証した。天日干しした場合は一般細菌の生存率が77%となったものの、真菌は127%まで増加した。洗濯した場合は一般細菌の生存率は15%まで抑えられ、真菌は5%まで減少した。洗濯するとアレルギーの原因も検出基準値以下まで除去された。

 野村代表は「洗濯することでアレルギーの原因などを除去できることは衝撃だった。病気になることを防ぐためにも布団の洗濯は重要だと感じた」と話した。森下社長は「布団を洗うことの効果は予想以上だった。今回、得られたデータを多くの人たちに伝えていきたい」と述べた。