「使う人の目線に寄り添った建築」 空の森クリニック 建築業協会賞


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 国内の優れた建築物に贈られる第59回建築業協会賞(BCS賞)に、医療法人杏月会(德永義光理事長)の不妊治療施設、空の森クリニック(八重瀬町)=写真=が選ばれ、16日に都内で表彰式が開かれた。建築主は杏月会で、設計者は手塚建築研究所とオーノJAPAN、施工は沖電工が担当した。選定理由では「使う人の目線に寄り添った建築の好例となる」と高い評価を受けた。

 空の森クリニックは院長の「閉鎖的な病院建築は、患者が本来持っている治癒力を弱める」という考えに基づき、病院らしさをなくしたことが特徴だ。木造の平屋でリゾートホテルのような空間をつくり、施設内は沖縄の伝統的半外部空間「雨端(あまはじ)」になぞらえた回廊で結んだ。