社会

米軍機 着陸前に旋回 経路判明、騒音要因 嘉手納上空三連協調査

 【中部】沖縄市、嘉手納町、北谷町で構成する「米軍嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会」(三連協、会長・桑江朝千夫沖縄市長)の調査で、嘉手納基地に着陸する米軍機の飛行経路が明らかになった。騒音の苦情が多く寄せられる沖縄市登川や北谷町砂辺、桑江の上空で、米軍機が着陸に伴う旋回を繰り返している実態を裏付けた。また今年3月に相次いで飛来した外来機は通常経路よりさらに広がって市街地に掛かる範囲で飛行、旋回しており、沖縄市、北谷町で前年同月比で5~10倍の苦情が寄せられる要因となったことが判明した。

 三連協によると場周経路について同基地はこれまで明らかにしていない。3市町は2015~17年度に職員らで実施した米軍機の目視調査と騒音数値、苦情件数を集約し、飛行経路の実態と騒音の関係を初めて可視化した。21日の沖縄市議会基地に関する調査特別委員会で、市基地政策課が説明した。

 米軍機が嘉手納基地に着陸する際の飛行経路は、滑走路延長の沖縄市側からと北谷町側からの2種類がある。滑走路上空をいったん通過した後に、陸域上空を旋回し、高度を落としながら周回して着陸する経路をとっている。

 沖縄市側から進入する際には滑走路を通過して左回りに沖縄市コザ運動公園上空付近で旋回し、旧コリンザ付近を通過、そして市登川のモバイルワークプラザ上空を旋回し、滑走路に着陸する。

 北谷町側からは町砂辺から滑走路に進入して右回りに旋回し、町上勢頭や町桑江のニライ消防本部上空を通って海域上空で旋回して着陸する。

 米軍機が上空で旋回する沖縄市登川や知花、北谷町砂辺や桑江地域では、旋回後に戦闘機がアフターバーナー(推力増強装置)を使用するため騒音が激しくなる地域となっている。

 嘉手納に常駐していないFA18戦闘機やF35戦闘機など約30機が続々と飛来した3月には、嘉手納町も含めた3市町で前年同月比22倍の計288件が寄せられていた。

 三連協の目視調査では、外来機は常駐機の飛行経路よりも大回りで旋回、飛行をしていた。