沖縄の梅毒患者 過去最多の67人 20代、30代の感染多く 性的接触で感染


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 沖縄県地域保健課は26日、2018年に県内で報告された梅毒患者は67人(21日時点)で、現行の集計方法になった1999年以降で最多となったと発表した。これまで最多だったのは17年の43人だった。梅毒は主に性行為で感染する。エイズウイルス(HIV)の感染が新たに判明した人は県内で19人だった。

 12月1日の「世界エイズデー」を前に、同課がHIVの感染者数を発表。感染経路がHIVと同じ梅毒の患者数も明らかにした。

 梅毒患者67人の内訳は男性58人、女性9人。66人は性的接触で感染したと推定される。残り1人の経路は不明。30代と20代の感染が多いという。

 HIVの感染が判明した19人は、男性17人、女性2人。診断時に既にエイズを発症している患者は6人だった。年代別に見ると30代が8人で最も多く、50代5人、20代3人、40代2人、20歳未満が1人だった。

 県内の各保健所では、予約をすれば無料・匿名でHIVの検査を受けられる。梅毒も同時に検査可能。世界エイズデーに合わせ、12月上旬は検査日を増やす。