師走が近づき県内では、正月用キクの出荷に向けて農家が電照菊栽培に精を出している。ずらりとつるされた電球が夜を徹して明るくともる中、黙々と作業をしていた。
電照菊はキクに夜間一定時間、電灯を当てることで開花時期を遅らせる抑制栽培方法。夏や秋に咲く品種を冬から春にかけて出荷することができる。
中城村津覇の農家男性(47)は来年の正月用と彼岸用の大ギク、小ギクを栽培している。27日未明、病害虫防除の作業に汗を流していた。「今年は台風などの影響もあったが、土作りから試行錯誤した。順調に育ってほしい」と笑顔で話した。