野菜価格が下落 1キロ113円 暖冬影響で 沖縄県内、全国


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 暖冬の影響で消費が低迷し、全国的に野菜の卸売価格が下落している。県中央卸売市場で扱う県外産野菜全体の平均価格は、今月24日で1キロ当たり113円。前年の198円と比較して85円(43%)下落した。大根、白菜、キャベツなどの出荷量は前年並みだが、鍋などに使う野菜の売れ行きが低迷して価格の下落につながっている。年内は厳しい状況が続く見通しだ。

 高値傾向で推移していた夏場から徐々に価格は下落した。沖縄協同青果によると、県外産野菜の平均価格は平年180円前後が相場だという。県内の葉野菜は冬春期に出荷が増え、すでに出荷量があるレタスは24日、キロ37円で取引された。昨年のキロ379円の約1割の価格にまで下落している。

 今後は県産キャベツの流通が増加する見通しだが、沖縄協同青果の担当者は「キャベツの価格も心配だ。特に九州で野菜が余って年内に好転することは見込めず、今年は厳しい」と話した。