東清二さん死去 琉大名誉教授 県内昆虫学けん引


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄県内昆虫学の第一人者で、琉球大学名誉教授の東清二(あずま・せいじ)さんが28日午後7時13分、肺炎のため西原町の病院で死去した。85歳。石垣市白保出身。告別式は1日午後5時から5時45分、浦添市前田2の15の1、サンレーグランドホール中央紫雲閣で。喪主は妻かよ子さん。

 東さんは1956年に琉球大学農学部卒業。高校教師を務めた後、琉球植物防疫所、琉球農業試験場を経て71年に琉球大学農学部講師、78年同教授、99年退官。同名誉教授、農学博士(昆虫学)。琉球大学博物館・風樹館の初代館長を務めた。研究を進め、昆虫目録や図鑑などを発刊した。

 県自然環境保全審議会会長や、新石垣空港小型コウモリ類検討委員会委員長、環境省希少野生生物保全推進委員、北部ダム生態系検討委員など多くの環境保全に関する委員を歴任した。

 2004年度県文化功労者、08年度琉球新報賞を受賞、11年度自然功労者環境大臣表彰を受けた。

 14年から沖縄防衛局が設置した辺野古新基地建設に関する環境監視等委員会の副委員長を務め、ことし4月に委員を辞任した。