【浦添】沖縄県浦添市、北海道厚真町(宮坂尚市朗町長)、苫小牧工業高等専門学校、浦添市シルバー人材センター(翁長盛正理事長)の4者がこのほど、浦添市の特産品の島桑の果実と厚真町の特産品ハスカップを混ぜ合わせたワイン「Mure de Soleil(ミュール・ドゥ・ソレイユ)」(小売価格税別5千円)を共同開発した。24日から浦添市宮城のワインショップ「Agre’ able.」で販売するほか、市内10カ所の飲食店で計100本限定で提供する。
浦添市の松本哲治市長ら関係者が3日、市役所で会見し、商品の特徴や開発までの経費などを説明した。ミュール・ドゥ・ソレイユはフランス語で「太陽の桑の実」という意味。
同企画は浦添市と浦添市シルバー人材センターが6年前に沖縄高専の紹介で苫小牧高専の岩波俊介教授に島桑の果実を使った商品開発を持ち掛け、ワインビネガーの開発過程でワインの開発に成功した。岩波教授は「甘い風味の島桑の果実を7、酸味が強いハスカップを3の割合でブレンドし、ほどよい甘みと酸味が出るように調整した。疲労回復にいいクエン酸なども含まれている」と説明した。
翁長理事長は「島桑の増産計画を進めて、今後はさらに販売数を増やせるようにしたい」と語った。
厚真町の近藤泰行副町長は「厚真町は北海道胆振東部地震の震源地で、被災したハスカップ農家もいるが、今回の商品開発は町を元気にすることができる」と述べた。
桑の果実酢(税別1500円)、桑の実ジャム(税別1700円)の開発と発売も発表した。問い合わせは浦添市産業振興課農林水産係(電話)098(876)1234(内線3164)。