神の島・久高島の麦を使ったクラフトビール開発 浮島ブルーイング、沖縄雑穀生産者組合


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久高島産裸麦を使用したクラフトビール「久高島ヴァイツェン」をPRするアポロブルーの由利充翠社長=4日、那覇市牧志の浮島ブルーイング

 沖縄県那覇市牧志でクラフトビールを製造・販売する浮島ブルーイングが、南城市久高島産の裸麦を使用したクラフトビール「久高島ヴァイツェン」を開発した。15日からたるとボトルでの販売を始める。裸麦特有のフルーティーな香りと穀物の甘みが楽しめる。これまでたる限定で販売していたほかのクラフトビールも同日からボトル販売を始める。

 久高島ヴァイツェンは、330ミリリットルのボトルを750円で販売する。浮島ブルーイングと浮島ガーデン、久高島内の店舗で販売予定。15、16日に南城市役所新庁舎隣で開かれるイベント「冬の豊年美味(ほうねんうまちー)」では生ビールとして販売する。

 裸麦を使用したビールの開発は、沖縄雑穀生産者組合と浮島ブルーイングが連携した取り組みの一環。久高島の生産農家から買い取った裸麦を麦芽に合わせて醸造した。浮島ブルーイングを運営するアポロブルー(那覇市)の由利充翠社長は「麦を育てる地域文化の継承につながれば」と話した。問い合わせは浮島ブルーイング(電話)098(894)2636。