大城蛍、浦和トップへ 与那原出身、18歳DF 「プレーで恩返しを」


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大城蛍(浦和レッズ提供)

 9日のサッカー天皇杯を制するなどJ1の強豪、浦和レッドダイヤモンズに沖縄県出身のトップチーム選手が誕生した。同球団のユースに所属していた与那原町出身のDF大城蛍(けい)(18)で、球団が10日、大城を含む3人の2019シーズンからの昇格を発表した。大城は「小さい頃からの夢だったプロ選手になることができてとてもうれしい。1日でも早く埼玉スタジアムでプレーし、チームの勝利に貢献できるよう日々努力していきたい」とコメントした。

 大城は2000年9月16日生まれ。180センチ、72キロ。イレブン与那原、Wウイング沖縄FCを経て、与那原中3年時の12月に埼玉に移り住み、浦和レッズユース入りした。球団ホームページでは、プレーの特長として「身体能力を生かしたボール奪取能力に優れる」と評されている。

 大城は「これまで育ててくれた方やクラブ、そして両親に本当に感謝している。プロとしての自覚、責任を持ち、プレーで恩返ししたい」と大舞台にかける強い思いを示す。

 大城がWウイング時代の監督で、元Jリーガーの喜名哲裕氏(現FC琉球コーチ)は「相手からボールを奪う能力が高かった」と振り返る。「(WウイングからのJリーガー誕生は)すごく意義がある」とし、「これがゴールではなく、厳しい世界だがこれからも頑張ってほしい」とエールを送った。

 Wウイング代表を務める伊良波朝章氏は「手足が長く、インターセプトがうまい。(J1トップチームへの昇格は)感無量だし、指導者冥利(みょうり)に尽きます」と喜んだ。

 大城と同時に昇格を決めたのはユースのGK石井僚(18)とMF池高暢希(18)。
 (石井恭子)