持ち主は誰? プラスチック製のフロートが沖縄の海岸に漂着


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恩納村谷茶の海岸に漂着した浮具を前にするペトコフ・クリスさん=11月26日、恩納村谷茶

 【恩納】恩納村谷茶の海岸でこのほど、プラスチック製のフロート(浮具)19個が漂着しているのをビーチクリーニングに取り組む沖縄科学技術大学院大学(OIST)の研究員らが発見し、回収した。フロートは縦横が約50センチで、高さ約40センチの立方体。台風24号が通過した9月29日のビーチ清掃で見つけ、回収した。漂着から2カ月以上、所有者を探しているが見つかっておらず処理できずにいる。発見者の一人、ペトコフ・クリスさん(29)は「持ち主は責任をもって処理してほしい」と訴えている。

 ペトコフさんによると、浮具は結合することによって、大きさや形状も自由に調整できるようになっている。浮桟橋やレジャー施設の足場、水上作業台などに使用されているという。

 ペトコフさんは「プラスチックごみは海を漂ううちにマイクロプラスチックとなる」と指摘し、「魚や鳥が餌と間違えて飲み込んでしまうし、プランクトンがマイクロプラスチックを食べ、それを魚が食べて、その魚を人が食べる。結局は自分に返ってくる。海を汚さないで」と話した。