指定管理者が謝罪 浦添運動公園除草剤散布 先月委託打ち切り


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除草剤散布について謝罪するてだこサンサン共同企業体の構成員代表、トラステックの仲地良彰社長(中央)ら=14日、浦添市のANA ARENA 浦添

 【浦添】浦添市の浦添運動公園(ANA SPORTS PARK 浦添)内の広場に除草剤が散布された問題で、指定管理者のてだこサンサン共同企業体の構成員代表、トラステックの仲地良彰社長らが14日、同公園で会見し、「公園利用者に対し、公園の安全と信頼を失う結果となり、深くおわび申し上げる」と謝罪した。一方、「手刈りまたは機械刈り」と市が定めた管理仕様を守らなかった上で、除草剤ではなく成長調整剤を散布したと虚偽の報告を行った委託先の造園業者との契約を11月30日で打ち切ったことを明らかにした。

 仲地社長によると、造園業者の現場責任者は、同公園で年6回の除草を実施することになっていたが、9月の時点で既に4回目の除草だったことから、経費節減のために成長調整剤を散布しようとした。だが、効果が出なかったため2千倍に希釈した除草剤の使用を独断で決め、指定管理者や周辺住民などに周知することなく9月に散布した。

 虚偽報告については「市民が除草剤について恐怖心を持っており、それを払拭(ふっしょく)したいと思った」とする担当者の言い分を説明した。

 再発防止策として(1)委託業者の変更(2)公園管理職員の研修の定期的な実施(3)作業工程の検証と、関係機関との協議の徹底―などを挙げた。仲地社長によると、造園業者に代わり、現在公園内の清掃を担っている浦添市内の団体に新たに除草作業を委託した。