【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う新基地建設工事で、沖縄防衛局は17日午前、台船を使って辺野古の米軍キャンプシュワブ沿岸部の「K9」護岸から土砂の搬入作業を進めた。
名護市安和の琉球セメントの桟橋では、埋め立て工事に使うとみられる土砂の運搬船への積み込みも確認された。
キャンプ・シュワブへの土砂の搬入は17日午前10時10分ごろから始まった。土砂を積んだ台船が「K9」護岸に接岸し、台船からトラックに積み替えて基地内に運び込んだ。基地周辺の海上では基地建設に反対する市民たちがカヌー8隻などに乗って抗議した。
琉球セメントの桟橋での土砂搬出は、17日午前7時半ごろから始まった。トラックで土砂を運び込み、午前8時ごろから桟橋上のベルトコンベアーを使って接岸している運搬船に土砂を積み込んだ。
17日午前10時50分ごろまでに少なくても大型車180台分の土砂が運び込まれた。その後、運搬船1隻がが積み込みを終えて桟橋を離れ、午前11時10分ごろに2隻目の運搬船が桟橋に接岸した。
桟橋周辺では基地建設に反対する市民たち約50人が集まって抗議を続けている。【琉球新報電子版】