全曲タイアップ BEGINの“らしさ”濃縮アルバム「ポットラック ソングス」発売


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「BEGINらしさが濃縮された作品」と新譜をPRするBEGINの島袋優=那覇市の琉球新報社

 BEGIN初の全曲タイアップ楽曲を収録したアルバム「PotLuck Songs(ポットラック ソングス)」(インペリアルレコード)が12日発売された。前作から約3年の間にドラマや映画などとタイアップして作った曲を「PotLuck(持ち寄る)」し、全11曲が収録されている。島袋優は「BEGIN(らしい音楽)が濃縮されている作品になった」と振り返る。

 島袋は「作ったというか『できてしまった』という作品だ」と笑みを浮かべる。タイアップが多いことについては「このテーマならBEGINの音楽がいいと思ってもらえたんじゃないか。28年間の活動のたまもので、そんなに器用ではないバンドだからこそ、BEGINというもの(BEGINらしい音楽)が濃縮されてできた」と話す。

 2019年2月公開の映画「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」とのタイアップ曲「君の歌はワルツ」は、NHKのドラマ「あまちゃん」のテーマ曲を手掛けた音楽家・大友良英がBEGINと共に編曲した。多数の楽器のにぎやかなセッションが楽しい曲で、レコーディングには映画に出演する安田顕がコーラスとトライアングルで、松下奈緒もコーラスとピアノで加わった。

 「歌に満ち足りた世界」は、BEGINに「マルシャ」のリズムを伝授したブラジルのパーカッショニスト、オズワルディーニョ・ダ・クイッカも参加した。シンプルなリズムに合わせて、比嘉栄昇の伸びやかな歌声とオズワルディーニョのラップが優しいハーモニーを奏でる。

 島袋は「2020年にBEGINはデビュー30周年を迎える。来年は30周年に向けての通過点にせず、より飛躍できる年にしたい」と目を輝かせた。

 アルバムは税抜き2593円。また「第23回BEGINコンサートツアー2019」が1月14日から3月末まで、兵庫県の神戸国際会館こくさいホールを皮切りに各地で開催される。