沖縄県民はどんな広告を見ている?よく使われているSNSは?東京と比較すると沖縄の特徴が見えてきた 電通沖縄が調査


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 電通沖縄(那覇市)は20日、沖縄県民と東京在住者を対象にした情報接触動向比較調査の結果を発表した。県民は東京在住者よりもテレビやラジオのCM、新聞広告を多く見ていることが明らかになった。インターネットの活用も多かった。東京と比較すると沖縄は街頭や電車内などで接触する情報が少ないことから、メディアやインターネットで情報収集をしている可能性がある。

 メディアから流れるCMを「つい見てしまう」「つい聴いてしまう」と答えている割合は、テレビで沖縄32・9%に対し東京23・8%、ラジオは沖縄の6・7%が東京の2・1%を上回った。新聞広告を「つい見てしまう」と回答したのは沖縄が13・8%で、東京の6・3%を引き離した。沖縄は東京と比較してCMや新聞広告から多くの情報を得ている。

 インターネットの利用方法(複数回答)では、「自分の生活に欠かせない」と答えた割合は沖縄が60%で東京は52・1%だった。「インターネットで情報収集をすることがよくある」は沖縄が68・3%で東京が56・7%となった。インターネット広告を活用する割合も沖縄が東京を上回った。離島県の沖縄がネット通販を活用していることも、利用者が多い要因の一つにあるとみられる。

 会員制交流サイト(SNS)の利用状況では、匿名性の高いツイッターやインスタグラムが東京で浸透している一方で、沖縄は実名性が高いフェイスブックを活用している。電通沖縄の担当者は「沖縄は模合や同窓会などリアルなつき合いが濃厚で、フェイスブックの友達数の多さにも反映されている」と分析した。

 調査は20~50代の男女を対象にインターネットを使って実施した。東京、沖縄それぞれ240ずつの回答を分析に活用した。