糸数慶子氏に勇退要請 参院選 社大党、選考委発足


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
来夏の参院選に向け、候補者選考委員会の設置を発表する大城一馬委員長(左から2人目)ら社大党役員=22日、那覇市の社大党本部

 社大党(大城一馬委員長)は22日、那覇市の党本部で中央執行委員会を開き、来年夏の参院選沖縄選挙区の候補者擁立に向けて、大城委員長を座長とする選考委員会を発足させた。終了後の会見で大城委員長は、現職で前党委員長の糸数慶子氏(71)について「3期18年十分にやっていただき、勇退を、ということを本人と後援会には伝えてきた」と党の意向を述べ、新たな人物の選考を進める方針を示した。

 一方で、糸数氏の後援会は20日の幹部会議で次の参院選を目指すことを決め、21日に党側に意向を伝えた。現職である糸数氏や周辺が出馬の意向を固める中で、新たな候補者の擁立を進める社大党との摩擦により、今後の候補者決定の手続きが難航することも予想され、選挙協力を予定する県政与党にも影響を広げそうだ。

 大城委員長は「しっかり丁寧にやりたい。なぜ勇退の結論を出したかを含めて丁寧に説明していこうと思っている」と述べ、近く糸数氏本人と話し合いを持つ考えを示した。一方で、27日には第2回の選考委を開いて選考基準を決めるなど、作業を急ぐ。

 党では年内に候補者のめどを付け、年明けの旗開きには発表したい考え。選考委では県議で党委員長代行の比嘉京子氏(68)、那覇市議で党書記長の平良識子氏(39)らの名前が挙がると見られる。