豊見城、初勝利ならず 帝京長岡に40-62 全国高校バスケ第2日


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 バスケットボールの全国高校選手権(ウインターカップ2018)第2日は24日、東京都の調布市武蔵野の森総合スポーツプラザで行われ、2回戦に進出した女子の西原は64-48で聖カタリナ学園(愛媛)に惜敗した。男子は1回戦が行われ、豊見城は1回戦で帝京長岡(新潟)と対戦し40-62で敗れた。女子は2回戦で前回準優勝の安城学園(愛知)が津幡(石川)に65-67で敗れた。高校総体覇者の桜花学園(愛知)は熊本国府を107-52、同準優勝の岐阜女は郡山商(福島)を93-63で下した。前回4強の八雲学園(東京)は徳山商工(山口)に105-56で勝った。男子は過去20度優勝の能代工(秋田)は美濃加茂(岐阜)に84-67で勝ち2回戦へ進んだ。

◆留学生の高さに屈す/豊見城(男子)

豊見城-帝京長岡 第2クオーター、シュートを放つ豊見城・嘉数啓希=武蔵野の森総合スポーツプラザ

 近年力をつけ、全国切符をつかみ取った豊見城だが、ウインターカップ1回戦で帝京長岡(新潟)の197センチの留学生選手に21リバウンド30得点を奪われ、初の全国舞台を初戦敗退で終えた。嘉陽宗紀監督は「チームとしてやってきたことを思うようにさせてもらえなかった」と悔しがった。

 帝京長岡には夏に招待試合で敗れた経験から、足でかき乱す対策だったが、オフボールの選手が守備をうまく振り切れなかった。逆に守備では留学生にダブルチームを仕掛けても、キックアウトからミドルジャンパーなどで失点を許した。

 後半は比嘉隼人や諸見田敬介らの3点弾でやや勢い付くも状況は変わらず。「コート外から試合を冷静に見せよう」(嘉陽監督)と主力を下げると、ベンチスタートメンバーが相手を24秒バイオレーションに追い込み、指笛が鳴り響く。だが、主力を戻しても主導権をつかむまでには至らなかった。

 個々の選手が奮闘したが、リバウンド数は帝京長岡61に対し、豊見城は37。相手との身長差を技術と戦術で打ち崩すことはできなかった。

 悔しい初戦敗退だが2年生も出場しており、嘉陽監督は「反省と徹底した追求によって、来年またこの場所に戻り、勝てるチームをつくります」と語った。

◆西原(女子)2回戦惜敗/聖カタリナに64-68

 西原は素早い平面バスケやオールコート守備で流れを引き寄せたが、世代別の日本代表がおり、上背のあるセンターを擁する聖カタリナ学園の前に、一歩及ばず4点差で惜敗した。崎浜秀勝監督は「気持ちが引く時間帯もあったが、最後まで競った合格点の試合内容だ」と選手の奮闘をねぎらった。

 第1Qで10点差をつけられたが、第2Qからオールコート守備で挽回する。前原彩永や知名祐里、具志堅夏琳らがダブルチームから速攻とつなぎ、流れを引き寄せた。第3Qで振り出しに戻し、一進一退の攻防となったが、固めた相手守備に対しタフショットが続き、再びリードを許した。

 最終盤は相手のシュート成功率も落ちたが、西原も要所でリングを射抜けず、逆転はできなかった。

 惜敗に崎浜監督は「ここまで連れてきてくれた3年生4人に感謝したい。2年はこの反省を生かし、フィジカルを鍛え直したい」と気持ちを切り替えた。