社大党が高良鉄美氏を擁立候補に決定 来夏の参院選沖縄選挙区 


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高良鉄美氏

 社大党(大城一馬委員長)は29日、夏の参院選沖縄選挙区に向けた候補者選考委員会を開き、憲法学者で琉球大学法科大学院教授の高良鉄美氏(64)を擁立候補とする方針を全会一致で決めた。

 会議後、大城委員長は現職の糸数慶子氏(71)と面談し、高良氏への議席の継承を求めた。糸数氏の後援会は4期目出馬の方針を固めているが、年明けに後援会の役員会開き、党の意向を報告した上で進退について対応を検討する。

 社大党は改憲議論が参院選の争点となることが見込まれる中で、平和主義や基本的人権といった憲法の理念を沖縄社会の中で実践、普及してきた高良氏の実績と知名度を評価。また安倍政権の辺野古への土砂投入強行に対し、辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議の共同代表を務める高良氏が、「平和の一議席」を継承し玉城デニー知事を支えるオール沖縄の候補者として適任と判断した。

 社大党は1月11日の党旗開きで参院選に向けた党方針を発表する。オール沖縄を構成する国政野党各党に選挙協力を呼び掛けた上で、無所属統一候補として高良氏に出馬を要請していく。

 高良氏は1954年那覇市生まれ。九州大大学院法学研究科博士課程を修了。84年琉球大講師、助教授、教授を経て、2004年同大学法科大学院教授。同大学院長。元琉大学長の高良鉄夫氏は父。【琉球新報電子版】