県民投票みんなで参加を 投票の会 ガイドブック発行、役所前行動も


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「辺野古」県民投票の会が作成したガイドブック

 2月に実施される沖縄県名護市辺野古の新基地建設に伴う埋め立ての是非を問う県民投票への理解を深めてもらおうと、「『辺野古』県民投票の会」が小冊子(ガイドブック)をこのほど発行し、関係機関などに配布している。4日、県庁で記者会見を開き、県民投票に向けた取り組みについて発表した。県民投票の会は「県民投票を盛り上げる学生有志の会」と共同で、7日正午から1時間、投票実施が不透明な6市の役所前に立ち、抗議活動を展開するとして、多くの参加を呼び掛けた。

 ガイドブックでは県民投票に関する一問一答や住民投票が実施された全国の事例を紹介している。辺野古の海や工事の様子を伝える写真も掲載した。3千部発行し、すでに約千部を配布した。県民投票の会は増刷を考えており、カンパを呼び掛けている。

県内6市に投開票実施を求める活動に多くの参加を呼び掛ける「『辺野古』県民投票の会」の元山仁士郎代表(中央)ら=4日、県庁

 7日の抗議活動は宜野湾、沖縄、うるま、糸満、宮古島、石垣の6市の庁舎前で実施する。他市町村在住者にも参加を呼び掛けており、県民投票の会が作成したプラカードを持参するよう求めている。抗議後は各市長宛てに県民投票実施を求める要望書も提出する。

 会見で県民投票の会の元山仁士郎代表は「一部の市で投票できないという事態があってはならない。(6市長には)行政の長として投票事務を実施してほしい」と訴えた。一方、県に対しては「(6市長が最後まで実施を拒否するという)最悪の事態も想定し、全県で実施できるように取り組んでほしい」と述べ、法的措置も念頭に置いた対応を求めた。

 ガイドブックや抗議活動に関する問い合わせは県民投票の会(電話)090(3794)3915。