キングス大勝 大阪に71―48 Bリーグ第30戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは5日、沖縄市体育館で大阪エヴェッサと今季第30戦を行い、71―48で大勝した。通算成績は22勝8敗となった。スターティング5となった新加入のアマンゼ・エゲケゼはジェフ・エアーズとの連係で得点し、会場を盛り上げた。須田侑太郎もけがから復帰してチームの活力を取り戻したキングスは18点リードで後半へ。ゾーンや2―2―1守備などを駆使して大阪を抑える一方、コートを広く使う戦術で主導権を譲らず、昨年末にアウェーで大敗した大阪にリベンジした。6日午後2時5分、同体育館で大阪とホーム2戦目を行う。

 (沖縄市体育館、3281人)
キングス 22勝8敗
 71―48(19―8,19―12,17―12,16―16)
大 阪 13勝17敗

 【評】キングスはマンツーマン守備で大阪に外からタフショットを誘うと、攻撃では新加入のアマンゼ・エゲケゼが内外から得点を決める。ジェフ・エアーズを中心に攻守でリバウンドをキープし、前半から先行した。後半は修正した大阪の攻撃に失点が重なるものの、コートを広く使う攻撃で得点を重ね、逃げ切った。

◆アマンゼが役割発揮

 佐々宜央HC(キングス)の話 アマンゼがほぼ練習してない中で入ってしっかり役割を発揮し、得点を取って勢いに乗れたのがチームにとってポジティブだった。対策してくる相手を上回って2連勝するのは難しいが目指したい。

◆気迫で負けない意識を

 穂坂健祐HC(大阪)の話 まだまだ学ぶところがあり、アウェーで勝てないことが露呈した試合だった。自分たちの良さが一つもでなかった。ここの会場で勝つことは難しいことだが、気迫で負けない意識を持ちたい。

◆厳しい状況を打破/組織機能、新年好スタート

琉球―大阪 第1Q、ゴール下に飛び込みシュートを放つ琉球のアマンゼ・エゲケゼ=5日、沖縄市体育館(滝畠豊美撮影)

 キングスはけが人が続出で厳しい状況の中でも、新加入のアマンゼ・エゲケゼやけがから復帰戦となった須田侑太郎などベンチメンバー全員が出場。組織的な攻撃と守備が機能し、昨年末に41点差で大敗した大阪に71―48で、2019年を勝利でスタートした。佐々宜央HCは「苦しいと思っている時点で僕たちが上に立っている。どんな点数になっても(相手に)かみついて行けたのが良かった」と試合を振り返った。

 試合開始直後にジェフ・エアーズのアシストでエゲケゼがチーム初得点を決めて一気に会場が沸いた。キングスはマンツーマン守備で相手をゴールへ近づけず、タフショットを打たせ続けた。また、2―2―1守備で相手の攻撃時間を奪ながら、攻撃の芽を摘んでいった。

 後半に入っても相手大型選手へダブルチームなどで対応したが、リバウンドを取られ始めて得点を奪われる。それでも外へマークを集めてインサイドでフリーの状況を作り、古川孝敏がシュートを決めたり、インサイドアウトの流れで橋本竜馬が3点弾を決めたりと、コート広く使った。並里成がスチールから速攻を決めるなど相手のミスも逃さなかった。

 キングスデビュー戦となったエゲケゼは「新しい環境の中で温かい声援で受け入れてくれたことが結果につながった」と喜び、「自分のできる小さなことを積み重ねていきたい」と意気込んだ。
(屋嘉部長将)

◆復帰戦の須田、攻守で大車輪/大歓声浴び躍動

琉球―大阪 第1Q、ドライブで切り込む琉球の須田侑太郎(中央)

 昨年末に鎖骨ひびと肋骨骨折で試合を離れていた須田侑太郎が新年一発目の試合で復帰し、攻守でチームを支えた。

 第1Q途中にコートに入るとブースターは大歓声で須田を迎えた。体を張った懸命なプレーで相手の攻撃を防ぎながら、攻撃ではファウルを誘ってジャンプシュートを決めるなど会場を盛り上げた。須田は「やっぱりバスケって楽しいなと思った」と笑顔を見せた。

 昨年は10月に右足、12月に鎖骨と肋骨を負傷するなどけがが続いた。「今年はまず健康第一に頑張りたい。みんなへの恩返しの意味でも勝利に貢献していきたい」と誓った。