本塁打王にこだわり 西武・山川が自主トレ 「調整ではなく進化」


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打撃練習に取り組む埼玉西武ライオンズの山川穂高=8日、アトムホームスタジアム宜野湾(大城直也撮影)

 昨季、プロ野球のパ・リーグ最優秀選手(MVP)に輝いた埼玉西武ライオンズ内野手の山川穂高(中部商業高―岩手・富士大出)は8日、宜野湾市のトロピカルビーチやアトムホームスタジアム宜野湾で自主トレーニングを報道陣に公開した。同じ県出身の福岡ソフトバンクホークス内野手の砂川リチャード(沖縄尚学高出)や同僚の捕手、森友哉と砂浜で下半身強化などに励んだ後、精力的にマシン打撃で打ち込んだ。昨季はセ・パ通じて最多の47本塁打で本塁打王も獲得した。本塁打へのこだわりは昨年以上で「頭の中はそれしかない。全部の練習は打つためにやっている」と言い切り、今シーズンに向けた強い決意を語った。

一問一答

 初の本塁打王のタイトルを手にし、昨季はチームの10年ぶりのリーグ優勝に貢献した山川穂高。今年は昨季の47本塁打を超える50発を目標にバットを振る。昨シーズン後も一日完全に休む日はなかったという。2月1日のキャンプインへ向け、既に「本気モード」で取り組む。

 ―沖縄での自主トレーニングはどうか。

 「暖かいですし、ここでスタートできるのは一番いいのではないか。(このオフは)いろいろな人に気づいてもらい、すごかったね、おめでとうと言ってもらうなど反応が違う」

 ―今回の自主トレーニングのテーマは。

 「50本打つと言っているので打つ練習がメイン。調整するのではなく追い込んで進化できるイメージで練習している。体の使い方、飛距離や角度にこだわっている。(春季)キャンプ一発目で『山川成長したな、スイングが速くなったな』と思われるようにしたい」

 ―自主トレーニング中、休みはあったのか。

 「自主トレは休むことなくやっている。完全な一日オフは一昨年からつくっていない。毎日野球のことを考えている」

 ―ことしは沖縄での試合(5月21、22日・沖縄セルラースタジアム那覇、対ソフトバンク)もあるがどうか。

 「沖縄で野球ができるのは最高だけど、あまりやったことのない球場でやるのは嫌だなと思う」

 ―今年は50本塁打を掲げている。

 「頭の中は50発しか考えていない。全ては打つためにやっている。打てる球を確実に打つ。自分を追い込むためにも強い気持ちを持って、達成できるようにしたい」

 ―どのようなシーズンにしたいか。

 「ぼくの中では(レギュラー)2年目。去年の成績を打率、打点、ホームラン、リーグ優勝、全て超えるためにやっている。本塁打王は必ず取ります」