現職で前社大党委員長の糸数慶子参院議員(71)は9日、夏の参院選沖縄選挙区での立候補を断念する意向を固めた。10日夜に開かれる後援会の理事会で意向を伝え、正式に決定する。参院選を巡っては、社大党がオール沖縄共同代表で琉球大学法科大学院教授の高良鉄美氏(64)の擁立を決めており、候補者は一本化される。
糸数氏はこれまで4選出馬に意欲を示していたが、候補者擁立を巡る混乱が長引くほど、「オール沖縄」の不利益となり、辺野古新基地建設を進める政府を利することになると判断した。4月21日投開票の衆院沖縄3区補欠選挙や参院選への影響も考慮し、辞退することを決めた。糸数氏は今後、高良氏の支援に回る。