「110番」緊急性なし4割 沖縄県警「適正利用を」


社会
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 10日は「110番の日」。2018年に沖縄県警が対応した110番通報は前年に比べ1298件増え、19万2637件だったことが9日、県警の集計で分かった。1日平均527件の通報がある。このうち「いたずら・無言電話」や道を尋ねるといった緊急性のない通報が約4割を占めた。

 いたずら・無言電話(2万617件)を除いた有効受理件数は、17万2020件となっている。内容別で最も多いのは交通関係。各種照会、要望苦情相談などが続く。泥酔者の通報は1万6348件で、5番目に多かった。月別では観光客が多い9月が最多。曜日別は日曜、時間別は学校や仕事帰りの午後4~6時に集中している。

 昨年1~11月の全国の110番通報は前年同期に比べ15万3210件増の835万9712件で、沖縄は全国で14番目に多かった。

 県警は、通報の増加で事件・事故や災害時に対応できなくなる恐れがあるとして、緊急性のないものは、警察安全相談「#9110」や各署の警察安全相談窓口を利用するよう呼び掛けている。