地方ベンチャー成長の条件は「ミッション」と「パッション」 デロイトトーマツの斎藤祐馬さん


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
講師の斎藤祐馬さん

 会員制の講演会組織「琉球フォーラム」(主宰・玻名城泰山琉球新報社社長)の1月例会が9日、沖縄県那覇市のダブルツリーbyヒルトン那覇首里城で開かれた。デロイトトーマツベンチャーサポート事業統括本部長で、公認会計士の斎藤祐馬氏を講師に迎え「地方ベンチャー成長の条件」をテーマに話をした。斎藤氏はベンチャー企業が成長するポイントや沖縄の可能性などを指摘した。

 斎藤氏は、ベンチャー起業家には社会の課題を解決したいと考える「ミッション」と、最後までやり遂げようと決意をする「パッション」が必要になることを説明した。人生で苦労した経験が社会課題を解決したいという思いにつながることに触れて「大変だと感じたことを次へのエネルギーに変えることが大事だ」と強調した。

講師の話に聞き入る参加者ら=9日、那覇市のダブルツリーbyヒルトン那覇首里城

 社会課題の解決はベンチャー企業だけではなく、大企業も含めた複数企業の連携が求められることも指摘した。日本の課題は、地方に山積していることを説明し「沖縄はユニークな場所で、沖縄だからこそ生まれるベンチャー企業もあるはずだ」と力を込めた。