難関大合格へ「なぜ、どう学ぶ?」 沖縄県出身東大生と教員が議論


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 入試改革に左右されず確実に点数を上げる方策を学ぶ「夢をかなえる勉強会」(第8回)が昨年12月29日、那覇市の興南学園で開かれた。兵庫県の進学校、灘中学・高校の英語教諭・木村達哉さんと興南中学・高校の国語教諭・伊佐常秀さん、興南高校出身で東京大学生の豊元慶太朗さんが「なぜ学ぶか? どう学ぶのか?」をテーマに討議した。やる気を上げる方法について、木村さんは「周りに東大志望とか琉大医学部を目指すとか宣言し、自分に縛りをかけることが大事」と語った。

「なぜ学ぶか?どう学ぶのか?」をテーマに討論会で意見を交わす(左から)木村達哉さんと豊元慶太朗さん、伊佐常秀さん=2018年12月29日、那覇市古島の興南学園

 勉強会は県内の教員らでつくる「おきなわ学びのネットワーク」が主催した。高校生とその保護者計190人が来場し、真剣な表情で聞き入った。

 「興味のない教科にどう対応すればいいのか?」という問いに、伊佐さんは「つまらないと思っても資料集や図解なら楽しいと思う人がいるかもしれない。その感覚を大事にすればやる気は少しずつ上がってくる」とアドバイスした。

 学ぶことの意義について木村さんは「受験は大人になるための勉強」との見方を示した。数年前にロンドンへ行った時に、イスラエル人から「鎖国」の意味を問われ、十分に答えられず悔しい思いをした体験をばねに「帰国後、日本史の教科書を買って勉強をした」と振り返った。歴史の知識がないと大人の社会では「ばかにされる」と断言した。

 生徒たちに「自分の知らない分野にも関心を広げ学んでほしい。だんだんと(ジャーナリストの)池上彰さんに近づくはずだ」と呼び掛け、会場を沸かせた。