辺野古、続く強行 あす土砂投入1カ月


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辺野古崎南側の埋め立て予定区域に土砂を投入するトラックやブルドーザー=12日、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局が埋め立て予定区域への土砂投入を開始してから14日で1カ月となる。工事中止を求める県に対して、防衛局は12日も土砂投入を進めた。市民は連日、米軍キャンプ・シュワブのゲート前、辺野古海上、土砂が搬出されている名護市安和の3カ所で抗議の声を上げている。2月には、埋め立ての賛否を問う県民投票も実施される。

 辺野古崎北側のK9護岸では、台船に積まれた土砂がトラックに積み替えられ、埋め立て予定区域に投入されていた。ゲート前での資材搬入は確認されなかった。安和の琉球セメント桟橋では、トラック514台分の土砂が運搬船に積み込まれ搬出された。

 ゲート前で抗議していた新垣善典さん(65)=那覇市=は「政権の狙いは諦めさせることだが、埋め立てられている区域はほんの一部。闘いはまだこれからだ」と強調した。辺野古埋め立ての賛否を問う県民投票を巡り、5市長が投票事務を拒否したり態度を表明したりしていないことについては「県民の投票権を奪わないで」と訴えた。

 土砂投入は昨年12月14日からキャンプ・シュワブがある辺野古崎南側の埋め立て予定区域で行われている。