「不登校」印象変える 元不登校者ら団体結成、ラジオ放送も


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「不登校のイメージを変えたい」と、上江田崇さん(左端)を囲んで話し合いをする「あしたね」のメンバーら=昨年11月、那覇市のククル

 不登校の子ども・若者の居場所「Kukulu(ククル)」(沖縄県那覇市)に通う若者たちが任意団体「あしたね」を結成し、起業やラジオ放送に向けて準備を進めている。引きこもったり人との関わりを避けたりした若者たちが、ククルで元気を取り戻し「不登校を『犬を飼うくらい普通』にしたい」と仲間と一緒に“社会変革”へ挑戦している。

 ククルに通い、仲間と思いを話し合ううちに「不登校の悪いイメージを取り払う行動を起こしたい」との思いが高まった6人の若者が中心となる。スタッフ4人も参加するが主導はあくまで若者だ。催しの企画や外部との交渉も若者が行い、「スタッフよりも社会人らしいかも」とククルを運営する金城隆一さんは成長ぶりに目を細める。

 「まずは資金を集めよう」と昨夏からはパンを手作りし、那覇市壷屋のサンライズなは商店街の日曜マーケットで販売をはじめ、黒字を重ねている。昨年11月には民間の助成金を受け、今後は全国の仲間とつながろうと、ラジオ番組を放送する予定だ。那覇市でレストランを経営する上江田崇さんから知恵を借り、子ども食堂なども始められないか相談を続けている。