挑戦で深まる絆 銘苅さん家族 支え合い走破


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
家族4人で協力して3・5キロを完走した銘苅さん家族

 視覚障がいがある銘苅章子さん(43)と発達障がいのある長男の栖成(せな)君(11)=赤道小5年=の伴走を、夫の英樹さん(45)と次男の慶音(けいと)君(7)=同1年=が務め、ファミリーエンジョイ公園コース(3・5キロ)を完走した。家族でマラソン大会に挑戦するのは今回が初めて。

 栖成君が小学校高学年になったのを機に、英樹さんと章子さんは「家族の思い出をもっとつくりたい」と考えるようになった。章子さんは「フルマラソンを走っている夫が完走する度に『楽しかった』と言っていたので、家族でマラソンを走ることにした」と話す。

 競技中は、英樹さんが栖成君と手をつないで走った。その後を、手をつないだ章子さんと慶音君が走った。章子さんは「家族が連携することで、大会を楽しむことができた。来年も出場したい」と笑顔で話した。

 英樹さんは「トリムマラソンは家族で楽しめる大会だ。これからも(家族が)一緒にいられる時間を大切に、思い出を増やしていきたい」と語った。

 雨が降り出した中でのスタートだったが、栖成君は「海を見ながら走れたので楽しかった。雨も満喫できた」と目を輝かせた。慶音君は「来年もお母さんと一緒に走りたい」と話した。