【宜野湾】辺野古埋め立ての賛否を問う県民投票の事務を拒否している5市長に参加を求めるため、「辺野古」県民投票の会の元山仁士郎代表(27)が宜野湾市役所前で実施していたハンガーストライキが19日午後4時57分、開始から5日目でドクターストップにより終了した。元山さんは「5市長がまだ参加を表明しない悔しさはすごくあるが、県議会で水面下の動きがあることに期待して、ハンストを終えたい」と説明した。15日午前8時に始まったハンストは約105時間に及んだ。
19日午後4時半に医師の診断を受けた元山さんは、血圧が2日目に初めて測った時に比べ急激に下がっており、危険な状態になる恐れがあることから、医師から入院を求められた。元山さんは支援者らと相談し、終了を決めた。
連日、元山さんの活動を支援した大城章乃さん(27)=那覇市=は「全県で投票を実施したいという彼の信念を再度確認した。今後も5市長に声を届けながら、議論を深めたい」と語った。
元山さんのハンストに突き動かされ、街頭で署名を集めた大川盛安さん(66)=宜野湾市=は「署名集めで『県民投票はやらないでいい』と怒られることもあったが、彼が命を張ってる中でくじけることはできないと思った。投票できないことは納得できない」と憤った。5市長に参加を求める請願書への署名は、20日午後6時まで市役所前で受け付ける。問い合わせは「辺野古」県民投票の会(電話)098(951)3655。