透析治療中の與儀ひろみさん(65)=那覇市=に健康になってもらおうと、夫や娘夫婦、孫の3世代に知人の総勢13人で大会に参加した。ファミリーエンジョイ公園コース(3・5キロ)に参加したひろみさんは歩いたり、家族らが押す車いすに乗ったりしながら完走した。「TEAM YOGI」と書かれたオリジナルTシャツも作成した。ひろみさんは「家族とこのような時間を共有できて良かった」とほほ笑んだ。
3年前から透析治療するひろみさんは歩く機会が減ったという。夫の善榮さん(68)や娘の野崎明美さん(37)らが話し合い、今大会の参加を決めた。ひろみさんは最初の800メートルは自ら歩き、残りは善榮さんや知人でベトナム人のホアン・ティ・タァンムさん(21)が押す車いすに乗った。ひろみさんは「タァンムさんや夫が押す車いすに乗るのは恥ずかしかったが、うれしかった」と話した。
善榮さんは「家族団らんの時間が最高に幸せだった」と満足げだ。大会参加を提案した明美さんは「母と完走でき、特別な思い出になった」とほほを緩ませた。明美さんの娘、実優さん(11)は「みんなでゴールできて楽しかった」と喜んだ。